エアカプラとは?種類・選び方を解説

おすすめ

2024/02/14

エアカプラとは?種類・選び方を解説

エアカプラは、エアコンプレッサーとその配管を効果的に接続するための重要な部品です。

今回は、エアカプラの基本的な構造、種類、サイズ、選定方法まで詳細に解説していきます。

 

エアカプラとは?

エアカプラとは、エアコンプレッサーと配管などを接続するための部品です。エアカプラは、主にコンプレッサー本体のエアー吹き出し口やエアーツールなどに取り付けられ、「クイックジョイント」や「カチット」などとも呼ばれています。
 
これらの名前は、接続が簡単で(ワンタッチでの接続や解除が可能なモデルも多く見られます)、接続時にカチッという特徴的な音が鳴ることが由来です。
 
エアカプラは、高圧のエアフローを扱うため、材質や密閉性に配慮された設計になっています。たとえば、ステンレス製のカプラは、酸素や工業用水などのさまざまな流体に対応し、高い圧力まで耐えられるようになっています。
 
このように、エアカプラは圧縮空気の配管における中核的な役割を担い、その性能と信頼性によって幅広い業界で重宝されています。

 
 

エアカプラの種類:アルファベット「P」「S」は何を表す?

エアカプラの種類:アルファベット「P」「S」は何を表す?

 

エアカプラの種類を理解するには、カプラの形状や機能を識別するためのアルファベット表示を理解する必要があります。たとえば、アルファベット「P」は、オス側のカプラ、つまりプラグを意味して、通常はエアツールや装置に直接接続される部分です。メスカプラは「S」で表され、「Socket」と呼ばれることもあります。
 
一方で、「M」という表示は、「Male」でおねじ部分があるという意味です。おねじは外側にネジが切られており、相手側のめねじカプラと組み合わされます。さらに、エアカプラには「F」が表示される場合もあり、これは「Female」でめねじの意味です。めねじ側にはパッキンが付いてて、液体や気体が漏れ出るのを防ぐために特別に設計されています。
 
これらのアルファベットを組み合わせることで、エアカプラの形状を表現可能です。たとえば「PF」という表示は、オス側(プラグ側)のおねじ付きであることを示し、「SN」という表示は、メス側(ソケット側)のめねじ付きであることを示します。
 
このように、アルファベット表示は、カプラの機能と接続タイプを理解するための鍵となるのです。これらの識別子を正しく理解することで、エアシステムの安全かつ効果的な管理が可能になり、適切なカプラの選定が容易になります。

 
 

エアカプラのサイズ

エアカプラのサイズを選定する際は、内径の寸法に特に注意が必要です。内径は、カプラ内部で流れる空気や液体の通路の直径になるので、内径が接続先のホースやパイプのサイズと合致することが必須です。
 
一般的に、カプラの内径はインチ単位で表示され、「○分」という表現で区分されます。たとえば、1/8インチ(約3.175mm)は「1分」と称され、1/4インチ(約6.35mm)は「2分」、3/8インチ(約9.525mm)は「3分」と表現されます。
 
このサイズの違いは、エアシステムの性能に直接影響を及ぼします。たとえば、内径が小さいカプラは、空気の流量が制限されるため、低圧力での使用に適しています。一方で、大きな内径を持つカプラは、高い流量を必要とする用途に適しており、たとえば1/2インチ(約12.7mm)の内径を持つ「4分」のカプラは、大型の工業用エアツールに使用されるケースが多いです。
 
適切なサイズのカプラを選ぶことは、接続の信頼性を確保するだけでなく、圧縮空気の供給システムの効率も向上させます。サイズが小さすぎるとエアリークや圧力損失の原因となり得ますが、一方で大きすぎると不必要なコストがかかってしまうでしょう。
 
そのため、エアツールやシステムの要件に合わせた適切な内径のカプラを選択することが、効果的で経済的なエアシステム運用の鍵となるのです。

 
 

エアカプラの選び方

エアカプラの選び方

 

エアカプラを選定する際には、以下の3つの点に注意する必要があります。
 
 ・メーカーごとに違うから互換性がない:エアカプラはメーカーごとの互換性がありません。したがって選定する際には同一メーカーに注意する必要があります。
 ・エアカプラの圧力損失が大きい:エアカプラのエア経路は非常に狭く、通常の継ぎ手に比べて抵抗が大きく圧力損失が激しくなります。
 ・多用しない:上記2点のことを考えるとエアカプラの多用はNGです。エアカプラを使う場合は、末端に一か所程度を目安にして利用するようにしましょう。

 
 

まとめ

まとめ

 

カプラーは、業務用エアコンプレッサーのエア配管を組み合わせるのに欠かせない部品となっています。カプラーを選択する際には、供給する圧力や空気量、接続方式などに応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
 
なお、業務用エアコンプレッサーの販売・搬入・電気工事・配管工事・メンテナンスのことなら「A&Cダイレクト」が承ります。
 
エアコンプレッサーについて、専門的なサポートが必要な場合は、A&Cダイレクトまでお問い合わせください。エアコンプレッサーのプロがお客様のお悩みを解決いたします。
 
A&Cダイレクトはこちら

ピックアップ一覧へ