エアコンプレッサーを選ぶときに考慮すべき仕様とは?

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2024/05/22

エアコンプレッサーを選ぶときに考慮すべき仕様とは?

エアコンプレッサーの特徴を表す仕様はさまざまですが、選定の際にどの仕様をどのような基準で選べばよいのか?

 

迷ってしまうことも少なくないでしょう。

 

今回はエアコンプレッサーの代表的な仕様について解説していきます。

 

 

エアコンプレッサーを特徴づける代表的な仕様

エアコンプレッサーを特徴づける代表的な仕様

 

エアコンプレッサーを特徴づける代表的な仕様として、以下8つが挙げられます。

 

●吐出圧力
●吐出空気量
●馬力(定格出力)
●潤滑方法
●圧縮方式
●質量
●外形寸法
●騒音レベル

 

 

吐出圧力

吐出圧力とは、エアコンプレッサーが供給可能な最大圧力のことです。

 

単位はMPaで表されます。必要となる吐出圧力は接続するエアツールが必要とする空気圧によって変わってきます。エアツールが複数あるなら、その中で最も使用圧力の高いものに合わせるようにします。

 

 

吐出空気量

吐出空気量は、エアコンプレッサーが供給可能な最大空気量のことです。

 

単位はm3/minやL/minなどで表されます。エアコンプレッサーの吐出空気量は、エアツールの消費空気量によって決まってきます。エアインパクトレンチで300L/min、エアサンダーで200L/minの空気を消費する場合、合計で500L/minの吐出空気量が必要です。現実的には、ここからバッファーを考慮に入れて仕様を決めることになります。

 

 

馬力(定格出力)

馬力とは、ある重さの物体をどれだけの時間をかけて、どれだけの距離を移動させたか表す仕事率のことで、コンプレッサーのパワーを表す指標です。
パワーは馬力のほかにワット(W)で表すのが一般的で、1馬力は745.7Wとなります。馬力が大きいほど、エアコンプレッサーが吐き出せる空気の圧力と量が大きくなります。

 

 

潤滑方法

エアコンプレッサーの潤滑方法には、オイルを利用する給油式と、オイルフリーで特殊素材の部品を使うオイルフリー式があります。

 

●給油式: オイルによって金属部品間の摩擦を低減し、長期間にわたる耐久性と安定性を実現しています。特に連続稼働が求められる工業用途やエアツールの駆動などに最適な潤滑方式です。一方で、給油式は圧縮エアに微量なオイルミストが含まれるので、食品製造や医療器具への利用など、エア品質が極めて重要となる用途では使用できません。

 

●オイルフリー式: 高度な素材や特殊なコーティングが施された部品を使用することで潤滑の際にオイルを必要としません。オイルフリー式は圧縮空気を100%オイルフリーにできるので、食品加工、医薬品製造、精密機械塗装など、高品質なエアが求められる場面で最適です。オイルフリーコンプレッサーは通常、使用しています。これにより、潤滑油を必要とせずに摩擦を低減し、部品の耐久性を保てるようにしています。そのため、運用時のオイル交換や廃棄が不要となるので、メンテナンスの頻度は給油式に比べて少なくなります。

 

一般的にコスト面では、特殊な部品を使っていない給油式はオイルフリー式よりも低く抑えられる傾向にあります。

 

一方で、メンテナンス頻度という観点だと、給油式はオイルフリー式よりも多くなります。給油式の場合、オイル量の確認、オイルフィルターの清掃や交換、エアフィルターのメンテナンスなどが頻繁に必要となるからです。但し、オイルフリー式は時間毎の定期整備が必要になりますのでご注意願います。

 

 

圧縮方式

コンプレッサーの圧縮方式としては、主に以下4つがあります。

 

●レシプロコンプレッサー: シリンダ内部のピストンの往復運動によって圧縮室の容積を変化させ、空気を圧縮するタイプのコンプレッサーです。構造がシンプルなので安価にできることがメリットですが、音や振動が大きくなるデメリットがあります。

 

●スクロールコンプレッサー: インボリュート曲線で構成されたラップに仕切られた空間の容積変化によって圧縮空気を作るタイプのコンプレッサーです。静音性に優れ、小形クラスではもっとも効率の高いコンプレッサーです。

 

●スクリューコンプレッサー: 二本のスクリューローターを回転させることで空気を圧縮するタイプのコンプレッサーです。レシプロコンプレッサーに比べると、騒音や振動が小さいことがメリットで、中形のコンプレッサーの中では最も圧縮効率が高いコンプレッサーです。

 

●クローコンプレッサー: 2枚のローターが互いに非接触のまま回転し、ローターとハウジングの間にある空間の容積を変化させることで空気を圧縮するタイプのコンプレッサーです。

 

 

質量

質量は100kg程度のものから、1,000kgを超えるものまでさまざまです。一般的には圧縮方式や機能によって質量は異なり、同じ圧縮方式であれば馬力の大きいものほど質量が大きくなります。質量は搬入時の段取りを決める上でも重要となる要素です。

 

 

外形寸法

外形は小さいものだと1m四方程度におさまりますが、大きいものだと横幅で3m近くになるものもあります。一般的に質量と大きさは比例します。外形寸法は、搬入時の段取りや設置場所を決める上で重要な要素となります。

 

 

騒音レベル

騒音レベルは、dB(デシベル)という単位で表されます。dBが大きいほど音が大きく、小さいほど音が小さくなります。

 

エアコンプレッサーの場合、音が小さいもので約40dB、大きいもので約70dBで、その騒音差は約30倍です。

 

実際の音とdBの目安は以下のとおりです。

 

40dB:静かな住宅地
50dB:エアコンの室外機
60dB:普通の会話やチャイムの音
70dB:掃除機やヘアドライヤー
80dB:電車の車内で感じる音

 

エアコンプレッサーの設置場所によっては大きな騒音が許されない場合もあるので、その場合は静音性の高いコンプレッサーを選択しましょう。

 

 

エアコンプレッサーを選ぶならA&Cダイレクト

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エアコンプレッサーを選択する際には、まずは今回挙げた8つの仕様を参考にしてみてはいかがでしょうか。きっとお客様に最適なエアコンプレッサーに近づけるはずです。

 

株式会社A&Cサービスが運営する通販サイト「A&Cダイレクト」では、200種類以上のエアコンプレッサーを取り扱っています。

 

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