選定ポイント
2023/02/28
エアコンプレッサーの騒音レベルは?静音におすすめのコンプレッサー
エアコンプレッサーは、空気を圧縮してさまざまな用途に利用できる便利な機器です。その反面、動作時に発生する騒音に悩まされることも少なくありません。今回はエアコンプレッサーの騒音レベルと、静音におすすめのエアコンプレッサーについて解説していきます。
エアコンプレッサーの騒音が起こす問題
エアコンプレッサーの騒音が大きくなると、以下のような悪影響をおよぼす可能性があります。
- ● 作業者の集中力や作業効率を低下させる
- ● 作業者のストレスや疲労の元となり心身の健康を損なう可能性がある
- ● 作業場の周囲にいる人や動物にストレスや不快感を与える
- ● 作業場の近隣でトラブルを招く
特に、屋内や住宅街でエアコンプレッサーを使用する場合は、騒音対策に気を配る必要があります。では、どのようにしてエアコンプレッサーの騒音を抑えることができるのでしょうか?まず重要となるのは、タイプによって異なるエアコンプレッサーの騒音レベルを把握することです。
タイプによって異なるエアコンプレッサーの騒音レベル
エアコンプレッサーは、圧縮方式によって主に3つのタイプに分類されます。それぞれのタイプごとの特長と平均的な騒音レベルは以下のとおりです。
レシプロ式(ピストン式):騒音レベルは65~70dB以上
レシプロ式は空気をピストンで圧縮する方式で、一般的かつ安価なタイプです。高い出力と耐久性があるものの、振動や摩擦が多く発生するため騒音も大きくなります。構造がシンプルなので、安価なモデルで採用されています。レシプロ式で防音にしたいという方は、レシプロを防音箱で囲ったパッケージレシプロを選択しましょう。
スクリュー式:騒音レベルは60~65dB
スクリュー式は空気を2つのねじ状ローターで圧縮する方式です。安定した連続運転が可能であり、レシプロ式より騒音は静かです。工場におけるエアの供給源として広く普及しているタイプで、中形クラスのコンプレッサーの中では最も圧縮効率が高いことが特徴です。
スクロール式:騒音レベルは40~60dB
スクロール式は空気を2枚の渦巻き形状(スクロール)ディスクで圧縮する方式です。静音性に優れております。
騒音レベルによってどのくらい音の大きさが異なるのか?
騒音レベルは、dB(デシベル)という単位で表されます。実際の音とdBの目安は以下の表のとおりです。
40dB | 静かな住宅地 | |
---|---|---|
50dB | エアコンの室外機 | |
60dB | 普通の会話やチャイムの音 | |
70dB | 掃除機やヘアドライヤー | |
80dB | 電車の車内で感じる音3 / min |
なお、人間が感じる騒音レベルは10dBで約3倍、20dBで約10倍、30dBだと約30倍になります。たとえば静かな住宅地に比べると、エアコンの室外機は3倍、普通の会話は10倍、掃除機やヘアドライヤーは30倍うるさく感じるのです。
エアコンプレッサーの場合、音が小さいもので約40dB、大きいもので約70dBなので、騒音の差は約30倍となります。
静音におすすめのエアコンプレッサー
エアコンプレッサーの騒音レベルを抑える方法は、大きく分けると2つあります。
1つは、騒音対策を施すことです。たとえば以下のような方法です。
- ● エアコンプレッサーを遠く離れた場所や屋外に設置する
- ● エアコンプレッサーの下に吸音材やゴムマットを敷く
しかし、これらの方法は費用や手間がかかったり、騒音抑制の効果が限られたりするのがデメリットとなります。
そこでもう1つの方法としておすすめなのが、騒音の少ないタイプのエアコンプレッサーを選ぶことです。
オイルフリーから選ぶならスクロール式エアコンプレッサー
車などの塗装・食品・医薬品・歯科技工・精密機械業界など、オイルを含まないクリーンな品質の空気が要求されるのであればオイルフリー式がおすすめです。オイルフリー式の中で最も静音となるのがスクロール式のエアコンプレッサーです。スクロール式なら騒音レベルが40dB台(静かな住宅地の背景音レベル)の製品もあるので、クリーンなエアと静音の両立が可能となります。
A&Cダイレクトのスクロール式エアコンプレッサーを見てみる
給油式から選ぶならスクリュー式エアコンプレッサー
給油式の中で静音タイプとなるのがスクリュー式のエアコンプレッサーです。スクリュー式だと騒音レベルが60dB台におさえられるので、気になるほどの音ではありません。スクリュー式は一般的にスクロール式よりも安価になります。
A&Cダイレクトのスクリュー式エアコンプレッサーを見てみる
まとめ
従業員の安全を確保し近隣とのトラブルを避けるためにも、エアコンプレッサーの騒音レベルには注意を払う必要があります。エアコンプレッサーの騒音レベルはタイプによって異なるので、使用環境と用途にあわせて最適なエアコンプレッサーを選ぶようにしましょう。株式会社A&Cサービスが運営する通販サイト「A&Cダイレクト」では、200種類以上のエアコンプレッサーを取り扱っていて、さまざまなお客様のニーズに対応可能です。エアコンプレッサー選びでお困りの方は、ぜひ「A&Cダイレクト」のサイトをご覧ください。ご不明な点があれば、「お問い合わせフォーム」または「お電話」にてお問い合わせいただければ、当社のスタッフがすぐに対応いたします。
A&Cダイレクトのエアコンプレッサーを見てみる