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選定ポイント

2023/02/28

【製造現場向け】エアコンプレッサーを選ぶポイント

圧縮空気は、製造現場において欠かせないエネルギー源の1つです。しかし圧縮空気は、そのエア品質や供給量によって設備の故障や品質低下、コスト増加などの問題を引き起こす可能性があります。そこで今回は、製造現場で使うエアの用途とエアコンプレッサーを選ぶポイントについて解説していきます。
 

製造現場で使うエアの用途

エアーコンプレッサー
製造現場では、主に以下のような用途で圧縮空気を利用しています。
 

  • ● 機械作動用のエア源
  • ● エアブロー
  • ● 塗装
  • ● 表面処理
  • ● 包装機

 
それぞれ詳細を解説していきます。
 
 

機械作動用のエア源

圧縮空気の用途の1つとなっているのが、機械部品を作動させるためのエア源です。これらの機械部品は、生産ラインや生産設備の制御に必要となるものです。例として、ワークを押したり引いたりする油圧シリンダーの制御や、開閉操作を行うバルブの制御などに用いられています。
 
 

エアブロー

ワークや設備の表面に付着した埃や水分などを吹き飛ばす用途でも圧縮空気は使用されます。このような異物を除去することは、製造する製品や部品の品質向上や設備の保守管理にとってとても重要なことです。たとえば、切削加工をした後に生じる切屑を除去したり、塗装の前後で表面を清掃したりするなどの用途があります。
 
 

塗装

塗料を微細な粒子に分散させてワークに吹き付ける目的でも圧縮空気は使用されます。圧縮空気を用いることで、ワークの外観をきれいに塗装でき、塗装品質を向上させられるからです。たとえば、自動車の外観部品や家電製品の外観部品などを塗装する際に利用されています。
 
 

表面処理

工作物の表面に特殊な材料を吹き付けて表面特性を変化させるためにも圧縮空気は使用されます。表面特性を変化させることで、工作物の耐摩耗性や耐腐食性などを向上させているのです。
 
 

包装機

包装材料を切断したり封止したりする包装機にも圧縮空気は使用されます。包装には製品の保護や保存性能を向上させる目的があり、圧縮空気を使うことでより適切な包装ができるからです。たとえば、フィルム包装機や真空包装機などで圧縮空気が利用されています。
 
 

製造現場向けエアコンプレッサーを選ぶポイント

作業服を着たカメラ目線の若い女性
製造現場で使うエアコンプレッサーを選ぶときには、以下のようなポイントに注意する必要があります。
 

  • ● エアの品質
  • ● ドライエア
  • ● 騒音・振動
  • ● 周辺機器

 

エアの品質

コンプレッサーで空気を圧縮する際に、水分や油分、塵や埃などの不純物を含むことがあります。これらの不純物は、設備や工作物に悪影響を及ぼす可能性があります。たとえば、水分は錆や腐食の原因になり、油分は塗装や表面処理の品質低下につながり、塵や埃は機械部品の摩耗や故障を引き起こす要因となるのです。
 
油分に関しては、オイルフリー式を選ぶことで油分のないより品質の高いエアを供給できるようになります。またオイルフリーコンプレッサーから排出されるドレンは、油分が含まれていないので、そのまま排水できます。ドレン処理費用が不要で、環境にも優しいのがオイルフリー式です。
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ドライエア

上記のとおり圧縮空気に含まれる水分量にも配慮が必要です。そのためにはまずドレン対策が必要となります。ドレン対策をせずに、ドレン水が機械や工具に入ってしまうと、故障の原因につながったり、不良品を出してしまったりすることにつながるからです。また、水分は圧力低下やエネルギーロスも招く可能性もあります。
 
エアコンプレッサーをより効率的に利用するために、ドライヤを使用して水分を除去し、ドライなエアを供給することも検討しましょう。ドライヤを使えば、季節の温度や湿度に関係なく、ドライなエアーを供給可能になります。
エアコンプレッサー用のドライヤーを見てみる
 

騒音・振動

エアコンプレッサーが動作をする際の騒音にも注意を払いましょう。エアコンプレッサーの騒音は、作業者の身体的・精神的ストレスに影響するだけでなく、作業場の周囲にも悪影響を及ぼす可能性があるからです。エアコンプレッサーは圧縮方式によって騒音レベルが異なります。騒音を抑えたいなら、スクロール式のエアコンプレッサーを選択するのがおすすめです。
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周辺機器

エアコンプレッサーだけでなく、その付属部品も製造現場で使うエアの品質や効率に影響します。たとえば、以下のような付属品があります。
 

  • ● フィルタ:不純物(水分・油分・塵や埃)を除去し、クリーンなエアを供給します
  • ● レギュレータ:出口の圧力を調整し最適な圧力の空気を供給します
  • ● 空気タンク:圧縮空気を貯めることで、必要な空気量を確保したり、配管内の圧力変動を吸収したりできます

 
 

まとめ

A&Cダイレクト
製造現場ではさまざまな用途でエアコンプレッサーを利用されていて、用途に合わせてエアの品質、供給圧力、供給量を決める必要があります。もし製造現場向けのエアコンプレッサーをお探しでしたら、株式会社A&Cサービスが運営するA&Cダイレクトがおすすめです。A&Cダイレクトでは、高品質なエアコンプレッサーと付属部品を豊富に取り揃えていて、お問い合わせいただければ専門スタッフがお客様のニーズに合わせて最適な商品をご提案いたします。ぜひ一度ご覧ください。
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