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2023/05/27
コンプレッサータンクのドレン抜きの必要性【頻度は?最適なドレントラップは?】
エアコンプレッサーのドレン抜きは、コンプレッサーや工場設備を長く安心して使うのに必要不可欠なことの1つです。今回はエアコンプレッサーのドレン抜きの必要性や頻度、最適な機器について解説していきます。
目次
エアコンプレッサーのドレン抜きをしないとどうなる?
エアコンプレッサーのドレン抜きを怠ると、さまざまな不具合のもとになります。たとえば、以下のような不具合が想定されます。
- ● 生産品質を悪化させてしまう
- ● コンプレッサーの負荷が増大する
- ● エアータンクや配管内部が腐食する
それぞれ詳細を解説していきます。
生産品質を悪化させてしまう
コンプレッサーのドレン抜きを怠ると、生産品質を悪化させる原因になります。ドレン抜きを怠ったまま圧縮空気は水分が混入されています。それが、水は製品を汚したり、塗装の質を落としたりするので、不良品になることもありえるでしょう。結果として、納期遅れや会社としての信頼の低下につながってしまいます。
コンプレッサーの負荷が増大する
ドレン抜きを怠ると空気タンク内の容量が水の分だけ減少してしまいます。空気タンクはコンプレッサーを適切に稼働させるためのバッファーとなりますが、空気タンクの容量がなくなるとバッファーがなくなる分だけ連続稼働を強いられるケースが増えるでしょう。また、レシプロコンプレッサーの場合、ON/OFFの回数も増えるのでマグネットスイッチや電磁弁などの消耗も早くなります。そうなるとエアコンプレッサー本体に大きな負荷がかかることになり、その分だけ寿命にも影響してくることになります。
エアータンクや配管内部が腐食する
ドレン抜きを怠るとエアタンクや配管にもダメージを与えます。たとえば、エアタンクや配管の材質は金属がほとんどなので、水分を放置すると錆が発生するリスクも高まります。
エアコンプレッサーのドレン抜き頻度はどのくらい?
エアコンプレッサーのドレン抜きの重要性はご理解いただけたかと思いますが、どのくらいの頻度でドレン抜きを実施するのがよいのでしょうか。
湿度や温度により変化するため、厳密に定義することは難しいですが、まずは1日1回を空気タンクの下にあるドレン抜きバルブを開放することが目安になります。
一方で、湿度の高い環境下でエアコンプレッサーを使う場合や、梅雨どきや夏場などの湿度の高い季節の場合は、頻度を増やして1日に2回から3回程度を目安にすることをおすすめします。
エアコンプレッサーの空気は、大気中の圧縮されているので想像以上に水分が多く含まれています。たとえば、0.8MPaの圧縮空気を1m2作るのに必要な大気圧下での空気は9m2程度です。つまり、0.8MPaの圧縮空気には通常の大気圧での9倍の水蒸気が含まれていることになります。こうしたことからも頻繁にドレン抜き作業の実施をおすすめします。
ドレン抜きに最適なドレントラップ【代表的なメーカーは?】
コンプレッサーの水抜き(ドレン排出)に有効な機器としてドレントラップがあります。
ドレントラップとは、コンプレッサーの空気タンク内で圧縮空気の水分が凝縮して発生するドレン水を自動で排出する機器のことです。代表的なメーカーは下記となります。
フクハラ
フクハラは、さまざまなエアコンプレッサー周辺機器を取り扱う会社で、その中の代表的な製品がドレントラップです。
フクハラのドレントラップにはコンプレッサーの起動に連動したものやタイマー式、スクリューコンプレッサーのオイルタンクに接続できるもの等、豊富なラインナップを有します。
フクハラのドレントラップを見る
まとめ
コンプレッサーの水抜き(ドレン抜き)作業は、コンプレッサーの寿命を長く保つのに必要不可欠な作業です。水分を除去する方法として有効なのが、ドレントラップの利用です。エアコンプレッサーのプロ集団である株式会社A&Cでは、上記に紹介したようなさまざまなドレントラップを取り扱っています。ドレントラップの選定にお困りの方は、まずは株式会社A&Cまでご相談ください。コンプレッサーの専門家がお客様に最適なご提案をいたします。