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2023/11/22

エアコンプレッサーの圧力スイッチとは?【修理の方法は?】

圧力スイッチはエアコンプレッサーの重要部品の1つです。今回はエアコンプレッサーにおける圧力スイッチの役割や、故障時の対応方法などを解説していきます。

 

エアコンプレッサーの圧力スイッチとは?構造は?

エアコンプレッサーに使われている圧力スイッチとは、設定した圧力になったときに接点信号を出力させる装置です。接点信号によってコンプレッサーを停止させ、圧力の過剰上昇を防いで、コンプレッサーや配管にかかる負荷を軽減します。圧力スイッチがONになったあとに再起動圧力まで下降すると、再び接点信号を出力してエアコンプレッサーを軌道させる仕組みになっています。
圧力スイッチの構造として一般的なのが、ダイアフラムを使った構造です。ダイアフラムはコンプレッサー内の圧力が上昇することで徐々に変形していきます。一定の圧力まで到達すると変形したダイアフラムがスイッチ内部の接触状態を非接触状態にします。スイッチが非接触状態になると、コンプレッサーのモーターに電気が流れなくなるので、コンプレッサーがそれ以上動作しなくなるのです。圧力が一定の値を下回ると、ダイアフラムは徐々に元の状態に戻っていきスイッチを再びONにするので、コンプレッサーが動作するようになります。
そのため、圧力スイッチの作動点付近でコンプレッサーを動作させていると、コンプレッサーがONとOFFを繰り返しながら運転します。

 

圧力スイッチの役割は?


エアコンプレッサーの圧力スイッチの最も重要な役割は、エアコンプレッサーシステム内の圧力の異常上昇を防ぎ、エアコンプレッサーを長く安全に使えるようにすることです。

圧力スイッチがないと、エアコンプレッサー内の圧力が際限なく上昇してしまい、最悪の場合はエアコンプレッサー本体が破損する事態にもなりかねません。

このように圧力スイッチは、コンプレッサーのシステムにおいて重要な役割を果たすので、正確に圧力設定ができる信頼性の高い部品を使う必要があります。

 

圧力スイッチが故障するとどうなる?

圧力スイッチが故障すると、以下のようなことが起きます。

  • エアコンプレッサーが自動停止しなくなる
  • 圧力スイッチからエア漏れ生じる
  • 自動停止の境界が曖昧になりすっきりと切り替わらない

最もわかりやすい故障例が圧力スイッチの本来の目的である圧力の過剰上昇時の自動停止が効かなくなることです。

ほかにはダイヤフラムの経年劣化による故障もありえます。ダイヤフラムが時間の経過とともに劣化すると、ダイヤフラムに亀裂が入ったり穴が開いたりすることがあります。そうすると、ダイアフラムのところから空気が漏れて、スイッチのハウジングのところからエア漏れが起こってしまいます。スイッチのハウジング近辺や、ハウジングからつながる部品のところからエア漏れが起きていている場合は、圧力スイッチの故障が疑われます。

また、ダイヤフラムに亀裂や穴がなくても、故障を引き起こすことがあります。たとえば、ダイヤフラムの変形精度が悪くなることで自動停止の境界が曖昧になることもあるでしょう。ダイヤフラムは繰り返し作動することで弾力性を失うと、自動停止の境界近辺の動作が緩慢になり、自動停止がすっきりと切り替わらないことがあります。

 

圧力スイッチの調整方法は?交換の目安は?


コンプレッサーの圧力スイッチは、決められた圧力で動作するように設計されていますが、何らかの要因で実際の動作圧力との間に違いが生じている場合は、圧力スイッチの調整が必要になります。一般的なレシプロ式コンプレッサーの場合、調整の手順は以下のとおりです。

  1. エアコンプレッサーの残圧が完全に除去されていることを確認し、ゲージ圧が示す値に狂いがないかを確認します。
  2. 圧力スイッチのカバーを取り外します。
  3. マイナスドライバーで圧力スイッチの設定圧力を調整します。一般的に右回しにすると動作圧力を上昇でき、左回しにすると動作圧力を低下できます。(元の場所を忘れないように、マイナスドライバーで回す前にマジック等で印をつけておくのがおすすめです)
  4. 圧力スイッチのカバーを戻して、狙いの圧力でスイッチが動作するかを確認します。

スクロールコンプレッサーやスクリューコンプレッサーの場合は、基盤側の操作で設定圧力を変更します。

なお、圧力スイッチを調整するときは、必ず上限圧力と下限圧力を確認するようにしましょう。特にエアコンプレッサーの仕様で設定されている最高使用圧力を超えて圧力スイッチを変更しないように注意する必要があります。最高使用圧力を超えて圧力スイッチを調整してしまうと、エアコンプレッサーが損壊する事故につながる可能性があるからです。

圧力スイッチに使われるダイヤフラムや消耗部品なので、定期的に修理交換することをおすすめします。圧力スイッチを交換する際には、連動する部品であるマグネットスイッチや電磁弁もあわせて交換するとよいでしょう。

 

修理の手間が不安ならサブスクも検討しよう


エアコンプレッサーを安全に動作させるためには圧力スイッチが欠かせません。圧力スイッチは消耗部品なので、定期的に調整をして一定期間が経過したら交換するようにしましょう。

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