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2023/11/22

エアコンプレッサーの圧力が上がらない!【原因と対策】

エアコンプレッサーのトラブルの1つとして「エアコンプレッサーの圧力が上がらない」というものがあります。今回はエアコンプレッサーの圧力が上がらない原因と対策を解説していきます。

 

エアコンプレッサーの仕様を確かめよう

エアコンプレッサーの圧力が上がらないときに「故障かな?」と思うかもしれませんが、まずはエアコンプレッサーの仕様や設定を確かめるようにしましょう。

エアコンプレッサーは製品ごとに使用圧力が定められていて、基本的にそれ以上圧力が上がらないようになっています。たとえば使用圧力の上限が0.85MPaであれば、圧力は0.85MPa以上にはなりません。

 

エアコンプレッサー圧力が上がらない原因は?

エアコンプレッサーの圧力が上がらない原因として考えられるのは、以下5つです。

  • バルブ(弁セット)の故障
  • エア漏れ
  • 逆止弁の破損
  • 圧力スイッチの劣化や故障

吸気バルブの故障

コンプレッサーのバルブ(弁セット)が壊れると、空気を十分に吸い込めなくなって圧力が上がらなくなります。

エア漏れ

コンプレッサー本体または配管でエア漏れが起こると、エア漏れの箇所から圧縮空気が逃げてしまうので圧力が上がらなくなります。

逆止弁の破損

逆止弁が破損すると、流入した空気が逆流してしまいコンプレッサー内で十分な圧力の空気を作れなくなってしまいます。

圧力スイッチの劣化や故障

圧力スイッチが劣化や故障をすると、狙っている圧力に到達する前にスイッチが作動してしまうので、結果として狙っている圧力を供給できなくなってしまいます。

 

エアコンプレッサーの圧力が上がらないときの対処法

エアコンプレッサーの圧力が上がらないときは、以下のことを試すのがよいでしょう。

  • 圧力スイッチを調整する
  • 逆止弁を調整する
  • 修理を依頼する
  • エアコンプレッサーを交換する

圧力スイッチを調整する

圧力スイッチとは、設定した圧力になったときに接点信号を出力してコンプレッサーを停止させ、圧力が過剰に上昇を防いでコンプレッサーや配管にかかる負荷を軽減するためのものです。圧力スイッチが劣化してくると圧力上昇を妨げる要因になりますが、圧力スイッチが動作する圧力を上げる方向で調整すれば、狙った圧力でコンプレッサーを運用できるようになります。レシプロ式コンプレッサーだとドライバーを使って調整可能で、スクロールコンプレッサーやスクリューコンプレッサーの場合は、基盤側の操作で設定圧力を変更します。

逆止弁を調整する

逆止弁とは、一方の方向にだけ空気を通すための弁のことです。逆止弁を調整することで、調圧圧力を上げたり下げたりできるようになります。圧力が上がらない場合は、逆止弁の調整ネジをレンチなどを使って時計回りに回すことで調圧圧力を上げられるようになります。

エア漏れが起きているかを確認する

エアコンプレッサーのエア漏れがよく起こる部位は、配管、弁、ゴムホースの接合部、電磁弁などです。これらの部位は消耗部品なので定期的な交換が必要です。専門的な技術が必要な場合があるため専門の業者に依頼しましょう

エア漏れの検知方法として、以下のような方法があります。

  • 人間の五感で確認する(耳で音を聞く、手をかざして確認する、石鹸水の泡やガスリークスプレーなどを使って目視で確認するなど)
  • エアの消費量と時間を測定する
  • 超音波検出器のような漏れ検知器を使う

これらの方法を複数組み合わせれば、迅速かつ簡単にエア漏れの箇所を特定できます。

エアコンプレッサーを交換する

上記のことをしても十分な圧力を得られない場合は、エアコンプレッサーを交換しましょう。また、上記のことで調整可能であっても10年を目安にしてエアコンプレッサーは新品に交換することをおすすめします。

 

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