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2023/11/22

エアコンプレッサーのオイルがすぐになくなってしまう!【原因と対策】

エアコンプレッサーのオイルは、エアコンプレッサー内部の摺動部品を円滑に動作させるための潤滑油として重要な役割を果たしています。エアコンプレッサーのオイルは日々消耗していくものですが、減り方がいつもと違う場合は要注意です。今回はエアコンプレッサーのオイルがすぐになくなってしまう原因と対策について解説していきます。

 

エアコンプレッサーのオイルの交換周期は?

エアコンプレッサーのオイル交換の頻度は、一般的に1年で1回から2回程度が目安です。ただし、オイル交換の頻度は、コンプレッサーの機種や使用環境によって大きく異なります。特に、高温、高湿度、高圧力などの過酷な環境で使っている場合はオイルの劣化が早くなるので、より高頻度でのオイル交換が必要です。

また、長期間連続運転している場合や、逆に不定期に使用している場合でも、オイルの劣化や汚染が進むことがあるので、オイルの交換頻度が増える可能性があります。

 

オイルが早くなくなる原因は?

オイルが早くなくなる原因は?

エアコンプレッサーのオイルが早くなくなってしまう原因として、以下6つが考えられます。

  • オイルが漏れている
  • オイルエレメントが損傷している
  • ピストンリングが摩耗している
  • オイルの粘度が適正でない
  • シリンダ摩耗したり傷ついたりしている
  • 温度や湿度などが過酷な条件になっている

オイルが漏れている

オイル漏れは締結部品やシール部品の経年劣化などによって引き起こされます。オイルの漏れ量によっては、オイルの消費量が急速に増加してしまいます。

オイルエレメントが損傷している

オイルエレメントが損傷するとエアーコンプレッサーは大量のオイルを消費してしまいます。エアコンプレッサー内に大量のオイルが溜まってしまい、外部に漏れ出すこともあるでしょう。

ピストンリングが摩耗している

ピストンリングが摩耗すると、ピストンの摺動時に大きな負荷がかかってしまいオイルの消費量も多くなってしまいます。

オイルの粘度が適正ではない

オイルの粘度が適正でないと摺動部位に大きな負荷がかかってしまい、その結果としてオイルの消耗が多くなってしまいます。

シリンダが摩耗したり傷ついたりしている

シリンダが摩耗したり傷ついたりしていると、シリンダ内でピストンが摺動するときに余分な負荷がかかってしまいます。結果としてオイルを通常よりも多く消費する要因になってしまうのです。

温度や湿度などが過酷な条件になっている

温度や湿度が高い場合や、高圧下での運転を続けると通常よりもオイルの劣化が早くなります。その結果、オイルの消費も多くなってしまうのです。

 

オイルが早くなくなるときの対処法

オイルが早くなくなるときの対処法

オイルが早くなくなる場合は、以下のように対処をしましょう。

  • オイル漏れが起きていないかを確認する
  • オイルエレメントに不具合がないかを確認する
  • ピストンリングやシリンダなどの摺動部品を点検する
  • 適正な粘度のオイルを利用する
  • 使用条件を見直す

オイル漏れが起きていないかを確認する

オイル漏れが起きているとオイルの消費量はかなり大きくなります。オイル漏れはまず目視で確認しますが、目視だけでは確認できない場合はコンプレッサーを動作させながら、超音波音響探知機などを使ってオイル漏れの箇所を特定します。場所を特定したら関連する部品を交換しましょう。レシプロ式コンプレッサーの場合は、ピストン、ピストンリング、シリンダなどが交換部品の候補となります。スクリューコンプレッサーの場合は、フィルタ、セパレータ、オリフィスなどが交換部品の候補です。

オイルエレメントに不具合がないかを確認する

オイルエレメントを外して目視で確認しましょう。オイルエレメントが損傷している場合は、オイルエレメントを交換する必要があります。

ピストンリングやシリンダなどの摺動部品を点検する

オイル漏れを起こしていなくてもピストンリングやシリンダなどの摺動部品が摩耗したり損傷したりしていることが考えられます。分解して中身を取り出して、部品を1つずつ点検する必要があります。

適正な粘度のオイルを利用する

オイルが適正でない場合は、適正なオイルに交換しましょう。各コンプレッサーメーカーは、専用のオイルを提供しているので、コンプレッサーを長く安全に使うためにはこの純正オイルの利用がおすすめです。逆に純正でないオイルを使用すると、コンプレッサーの劣化を早めたり、十分な効果が得られなかったりする可能性があります。

使用条件を見直す

部品やオイルが正常であっても、使用条件によってはオイルの消費量は早くなります。温度や湿度環境、運転間隔などの使用条件を見直すことでオイルの消費量をおさえられるようになります。

 

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