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2024/02/14
エアコンプレッサーが回りっぱなしになるのはなぜ?【原因と対策】
エアコンプレッサーが予期せず回りっぱなしになるのは、エアコンプレッサーが故障している場合だけではありません。しかし故障がないからといって放置しておくと将来的な故障のリスクを高める要因になってしまいます。
今回はエアコンプレッサーが回りっぱなしになる原因を掘り下げ、それぞれの状況に適した対処法を専門的かつ詳細に解説していきます。
エアコンプレッサーが回りっぱなしになる理由
エアコンプレッサーが連続して運転し続ける主な理由として、以下のことが挙げられます。
・圧力スイッチの不具合
・電磁開閉器(マグネットスイッチ)の溶着
・ガスケットからの空気漏れ
・接続管や継手関連での空気漏れ
圧力スイッチの不具合
回りっぱなしになる原因の一つが圧力スイッチの不具合です。
圧力スイッチは、タンク内のエアー圧力が設定した値に到達した際にコンプレッサーを自動的に停止させる装置です。
圧力スイッチが故障すると、圧力が設定値に達してもコンプレッサーが停止せず、無駄にエネルギーを消費し続けることになります。
電磁開閉器(マグネットスイッチ)の溶着
電磁開閉器(マグネットスイッチ)が溶着すもコンプレッサーが回りっぱなしになる原因の一つです。
マグネットスイッチは、コンプレッサーのモーターを制御してモーターの焼損を防ぐ役割を果たしますが、スイッチが溶着してしまうと常に電気回路がONの状態になり、コンプレッサーが回りっぱなしになってしまいます。
ガスケットからの空気漏れ
回りっぱなしになる原因としてガスケットでの空気漏れも考えられます。ガスケットが破損して空気が漏れると、タンク内の圧力が設定値に達してもすぐに空気が漏れてしまい、コンプレッサーが継続して運転する原因となります。
接続管や継手関連での空気漏れ
空気漏れという観点では、接続間や継手関連の部品からのエア漏れもあり得ます。ガスケットの場合と同様に、空気漏れによってタンク内の圧力が上がりきらずにコンプレッサーが回りっぱなしになる原因となります。
故障でなくても回りっぱなしになることはある
エアコンプレッサーが回りっぱなしになる原因は、必ずしも故障だけではありません。エアコンプレッサーの使用状況によって発生することもあります。
最も多く見られるのが、使用する空気量がエアコンプレッサーの供給能力を上回っている場合です。たとえば、ある工場のエアコンプレッサーが300L/minだとします。しかし、連続稼働中の工場内の設備が330L/minの空気を要求する場合、エアコンプレッサーは停止することなく稼働し続けてしまいます。
このような状況は、特に大規模な製造ラインや重工業の設備で見られることが多く、エアコンプレッサーの吐出空気量と使用設備で要求する空気量との間に不一致が続く限り、エアコンプレッサーの運転が止まることはありません。
回りっぱなしになったときの対処法
エアコンプレッサーが回りっぱなしになる場合は、原因を特定した上で、以下のような対策が有効になります。
・問題のある部品を交換する
・使用設備の必要空気量を把握し、適切なコンプレッサーにする
問題のある部品を交換する
もし部品の故障が原因で回りっぱなしになっているのであれば、問題のある部品を交換しましょう。
たとえば圧力スイッチや逆止弁の故障が原因の場合、既存の設定圧力範囲に適合するものを選んで交換する必要があります。また、取り付け部のサイズが合致するかも確認しておく必要があるでしょう。これらの部品は消耗部品なので、問題が起こる前に定期的に点検して調整することも重要です。
ガスケットから空気漏れが置きている場合は、まず空気漏れの箇所を特定しましょう。エアコンプレッサーの外部部品に石鹸水を塗布して、運転中に泡が発生するかどうかを観察することでエアリークを発見できます。
また、部位ごとのエアの消費量と時間を定期的に測定したり、超音波検出器のような漏れ検知器を使ったりすることも空気漏れ箇所を特定するのに有効です。空気漏れの箇所を特定したら、接続部にシールテープを巻き直すのがよいでしょう、もしカプラー自体からリークしている場合は、カプラーを交換するのがおすすめです。
使用設備の必要空気量を把握し、適切なコンプレッサーにする
部品の故障が原因でない場合は、使用設備のエアー要求量を正確に計測し、それに基づいてコンプレッサーの容量や設定を再評価することが重要です。場合によっては、より大きな容量のコンプレッサーへのアップグレードや、追加のコンプレッサーの導入が必要になることもあります。
適切なエアコンプレッサーを選ぶのが難しい場合は、エアコンプレッサーの専門事業者に相談することをおすすめします。
修理の手間が不安ならサブスクも検討しよう
エアコンプレッサーが回りっぱなしになるのは、部品の故障かコンプレッサーの仕様が適切でないか、どちらかの可能性が高いです。いずれにしても、専門事業者にお願いする必要があり、簡単に対処できる問題ではありません。
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