エアコンプレッサーの吐出量の目安は?

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2024/02/14

エアコンプレッサーの吐出量の目安は?

エアコンプレッサーを選ぶ際に重要な要素の一つが「吐出空気量」です。エアコンプレッサーの吐出空気量の選択を誤ると、各種エアツールが正しく動作しなかったり、エアコンプレッサーに過剰な不可を与えて故障リスクを高めたりしてしまいます。

今回は、エアコンプレッサーの空気吐出量の目安について、専門的な知見を交えて解説していきます。

 

エアコンプレッサーの吐出空気量とは?

エアコンプレッサーの吐出空気量とは?

 

エアコンプレッサーの吐出空気量とは、エアコンプレッサーが特定の圧力下で一定時間に吐出できる空気の量のことです。この吐出空気量は、エアコンプレッサーの性能を示す重要な指標の一つであり、使用するエアーツールや機器の効率的な稼働に直接関わります。
 
エアコンプレッサーの吐出空気量を決める上で重要となるスペックが馬力(kW)です。一般的には馬力が大きいほど吐出空気量を大きくできます。ただし、同じ馬力(kW)のエアコンプレッサーであっても、圧力範囲が異なることで吐出空気量が異なります。
 
たとえば、あるエアコンプレッサーが0.7Mpaの圧力で95L/minの吐出空気量を持つとしましょう。しかし、同じ馬力であっても圧力が0.85MPaなどと大きくなれば、吐出空気量は減少してしまうのです。

 
 

エアコンプレッサーの吐出空気量は消費する空気量によって決める

エアコンプレッサーの吐出空気量は消費する空気量によって決める

 

エアコンプレッサーの吐出空気量を決める際に重要となるのが、使用するエアーツールや機器が消費する空気量です。消費空気量を特定できると、機器の効率的な運用を保証するために必要な吐出空気量を決定できるようになります。
 
各エアーツールや機器には仕様欄に空気消費量が記載されているので、この消費量の記載に基づいて適切な空気吐出量のエアコンプレッサーを選定する必要があるのです。
 
たとえば、200L/minが必要となるスプレーガンを使用することを考えてみましょう。このとき、吐出空気量が100L/minのコンプレッサでも休み休みなら使用することは可能です。
 
しかし、休み休みでの使用だと作業性が著しく悪くなるので、連続で使用する際には1.2倍以上の吐出量のコンプレッサーを選定することが望ましいです。つまり、200L/minが必要となるスプレーガンを使用する場合、240L/min以上のコンプレッサーを選定がおすすめとなります。
 
空気の消費量がより大きい場合も同様です。エアインパクトレンチで300L/min、エアサンダーで200L/min、エアドリル200L/minでの空気を消費する場合、合計で700L/minの空気消費量が必要となります。ここに1.2倍のバッファーを持たせると、840L/min以上の吐出空気量を持つエアコンプレッサーが理想となるのです。
 
このように吐出空気量にバッファーを持たせておけば、エアーツールを効率的かつ連続的に運転できるだけでなく、経年劣化による圧力低下や将来的な拡張性にも対応可能となるので、長期的な視点から見ても賢明な選択と言えるでしょう。
 
ただし20%はあくまで目安となるバッファーなので、実際には将来の設備拡張シナリオや可能性のある圧力範囲などを十分に考慮した上で、吐出空気量を決めておくことが賢明です。

 
 

消費空気量が吐出空気量より多くても使えないわけではない

消費空気量が吐出空気量より多くても使えないわけではない

 

エアコンプレッサーの吐出空気量が消費量空気量を下回っているからといって、まったく機能しないわけではありません。たとえば、吐出空気量が100L/minで、最大の消費空気量が110L/minであっても、100L/minまでの消費量まではエアツールを利用できるからです。
 
ただし運転は可能ですが、制限は生じてしまいます。上記の例だと、10L/min分が不足するので、その分だけ作業効率が落ちてしまったり、エアツールのパフォーマンスに影響が出たりするでしょう。
 
作業効率の低下やパフォーマンスの低下は、コストや製品品質の悪化につながってしまうので、理想的には吐出空気量が消費空気量を上回るように設計するべきでしょう。

 
 

さまざまな吐出空気量の中から最適なエアコンプレッサーを選定しよう

さまざまな吐出空気量の中から最適なエアコンプレッサーを選定しよう

 

適切な吐出空気量のエアコンプレッサーを選ぶことは、エアーツールの効率的な運用に直結します。現在の消費空気量だけでなく、将来的に必要となる消費空気量を十分に考慮し、余裕を持った吐出空気量のモデルを選定することで、将来の拡張や変更にも柔軟に対応できるようになります。
 
なお、エアコンプレッサーの選定においては、吐出空気量だけでなく、現場の広さ、作業環境、圧力範囲など多角的な視点から検討することが重要です。そのような検討の際に幅広い選択肢を提供できるのが、エアコンプレッサーの専門通販サイト「A&Cダイレクト」です。
 
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