choiceと明記してあるつみきを手で取ろうとしている。

選定ポイント

2023/01/30

エアコンプレッサーの選び方は?3つのポイントを解説

「エアコンプレッサーを導入したいけど、初めて選定するので不安しかない・・・」このようなお悩みもお持ちの方も少なくないと思います。エアコンプレッサーは頻繁に導入するものではないので、間違いのないように確実なものを選定したいところです。今回は、エアコンプレッサーを選定するために考えるべきポイントをコンプレッサーのプロ「A&Cサービス」がわかりやすく解説していきます。

 

エアコンプレッサーを選ぶ際に最初に確認すべきこと

車のホイールを点検する作業員
エアコンプレッサーを選ぶ際に最初に考えるべきことは、以下3点です。
 

  • ● 使用する工具や機械のスペック
  • ● 供給するエアの品質
  • ● タンクやフィルタなどの付属部品との組み合わせ

 
それぞれ詳細を解説していきます。
 
 

使用する工具や機械のスペック

使用する工具や機械のスペックで重要となるのが、空気の消費量と使用圧力です。たとえば、空気消費量が約300L/minで使用空気圧力が0.6MPaの工具Aと、空気消費量が約250L/minで使用空気圧力が0.8MPaの工具Bを使うケースで考えてみましょう。
 
2つの工具を同時使用しない場合は、エアコンプレッサーの吐出空気量と下限圧力をそれぞれ大きい方の工具にあわせる必要があります。上記の工具を使う場合だと、吐出空気量は工具Aが必要とする300L/min以上、馬力にすると5馬力(3.7kW)が目安になります。下限圧力は工具Bが必要とする0.9~1.0MPa程度のエアコンプレッサーを選ぶようにしましょう。(下限圧力は使用圧力+0.1~0.2MPaとやや余裕を見ておくことをおすすめします)
5馬力(3.7kW)のオイルフリーコンプレッサー
5馬力(3.7kW)の給油式コンプレッサー
 
次に2つの工具を同時使用するケースで考えてみます。下限圧力は同時使用しない場合と同様に0.9~1.0MPa程度で問題ありませんが、吐出空気量は同時使用するケースを踏まえて、2つの工具の使用空気量を賄えるスペックにしなければなりません。上記2つの工具を使う場合だと、吐出空気量は550L/min以上が必要だとわかります。馬力にすると7.5馬力(5.5kW)が目安になります。
7.5馬力(5.5kW)のオイルフリーコンプレッサー
7.5馬力(5.5kW)の給油式コンプレッサー
 
スペックに対してエアコンプレッサーの能力が不足していると、工具や機械が正常に動作しないなどの不具合を起こす可能性があるので、工具や機械のスペックを正しく把握してエアコンプレッサーの能力を決めましょう。
この条件を満たさない場合、圧力が足らなくなり、エア工具、装置の動作に不具合が発生する恐れがあります。
流量・圧力がたらないと
1)作業効率が下がる(圧力が上がるまで待たないといけない)
2)不良品発生(塗装不良、締め付け不足等)
3)異常停止(工作機械等)
 
 

供給するエアの品質

エアコンプレッサーには、オイルが微量に含まれる給油式と、オイルが含まれないオイルフリーのタイプがあります。給油式でもオイルミスト除去フィルタをつけることで、クリーンなエアにできますが、エアの品質の重要度が高いならオイルフリーのタイプがおすすめです。一般的な工場では給油式で問題ありませんが、食品や半導体など機微な商品を扱う工場ではよりクリーンなエアを供給できるオイルフリータイプが使われます。
 
 

タンクやフィルタなどの付属部品との組み合わせ

使用するエアコンプレッサーのスペックと、供給するエアの品質が決まったら、付属部品もあわせて選定する必要があるでしょう。付属部品は、エアコンプレッサーの用途や配管の状況によって必要なものが変わってきます。
 
代表的な付属部品としては、圧縮空気のバッファーを作れるレシーバータンク、水分を除去するためのエアドライヤ、圧縮空気中のゴミや油などを除去するフィルタ、圧力を調整するためのレギュレータなどがあります。
 
 

その他の選び方

電話する作業着の男性
エアコンプレッサーを選ぶポイントとして、馬力や圧縮方式などもあります。
 
 

エアコンプレッサーの馬力

馬力はエアコンプレッサーが吐出する1分間あたりの空気量と、吐出する圧力を決定づける要因となります。
 
関連記事:エアコンプレッサーの馬力とは?計算方法は?
 
 

エアコンプレッサーの圧縮方式

エアコンプレッサーの圧縮方式は、「レシプロ」「スクロール式」「スクリュー式」「クロー式」などのタイプに分類されます。それぞれ音や振動面、効率面、価格面でメリット・デメリットがあるので、お使いになるシチュエーションにあわせて適切な圧縮方式を選択しましょう。
 
関連記事:業務用エアコンプレッサーの選び方とタイプ別おすすめ商品
 
 

まとめ

ポイントを解説する作業着の女性
エアコンプレッサーの選定を間違えると「機械や工具が動かない」「音がうるさくて仕事に影響が出る」などのトラブルを引き起こす元になります。エアコンプレッサーの選定にお悩みの方は、株式会社A&Cサービスまでお問い合わせください。A&Cサービスは通販サイト「A&Cダイレクト」で、200種類以上のエアコンプレッサーを取り扱っていて、さまざまなお客様のニーズに対応可能です。

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