車・整備工場におけるエアコンプレッサーの用途
車・整備工場におけるエアコンプレッサーの用途として、以下3つが挙げられます。
・タイヤ交換のためのインパクトレンチ
・車体持ち上げのためのエアリフト
・タイヤの空気を入れるためのエアキャリー
タイヤ交換のためのインパクトレンチ
タイヤ交換においてボルトやナットの締め付けで使われるインパクトレンチは、圧縮空気を駆動源としています。圧縮空気がインパクトレンチのモーターを回転させて、ハンマーを回転させます。圧縮空気を使うことで、より強力な締め付けができるるともに、限界を超えてトルクをかけないように締めるつけることも可能です。そのため、圧縮空気を使ったインパクトレンチは、手でトルクレンチを回すよりも効率的にトルクをかけられます。
車体持ち上げのためのエアリフト
エア圧によって車体をアップダウンさせるためのエアリフトにも圧縮空気が用いられています。
タイヤの空気を入れるためのエアキャリー
タイヤ内に空気を充填するためのエアキャリーにも圧縮空気が使われます。エアキャリーは持ち運び可能で、作業をする際には車の近くまで運んで使用されます。エアキャリーを使うことで、誰でも簡単に規定の圧力まで空気を充填することが可能です。
車・整備工場におけるエアコンプレッサー選定のポイント
車・整備工場におけるエアコンプレッサーの選定ポイントとして、以下3つが挙げられます。
・出力
・同時作業の人数
・付属機器
車や整備の工場で最も大事なことは出力(パワー)です。出力はkWの単位で表現され、出力が大きいほど高い圧力や多くの空気量を供給可能となります。たとえば、大型車やトラックの整備では普通の乗用車に比べてより多くの出力が要求されます。
またパワーとあわせて重要なのが、同時作業の人数です。たとえば、インパクトレンチを1台だけ使う場合と同時に2台使う場合を比べると、2台使う場合は単純に2倍の空気量を必要とします。たとえば、消費空気量が350L/minのインパクトレンチを2台使う場合は、コンプレッサーの出力は7.5kW程度のものが必要となります。
車・整備工場でのエアコンプレッサーは連続運転ではなく、間欠運転(一定の時間で稼働と停止を繰り返す運転)がメインです。間欠運転においてはオイルの乳化による白濁が起こるので、白濁が気になる場合はオプション品を用意して対応する必要があります。それ以外にも、圧縮空気の用途にあわせてエアドライヤーや空気タンクなどの付属機器が必要になることもあります。
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